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島風 (島風型駆逐艦) : ウィキペディア日本語版 | 島風 (島風型駆逐艦)[しまかぜ]
島風(しまかぜ)は〔#達昭和17年5月(1)pp.39-40『達第百五十七號 昭和十六年度ニ於テ建造ニ着手ノ一等驅逐艦二隻、潜水艦三隻、驅潜艇五隻及掃海特務艇一隻ヲ左ノ通命名ス|昭和十七年五月十五日 海軍大臣 嶋田繁太郎|三菱重工業株式會社長崎造船所ニ於テ建造 一等驅逐艦 新月(ニイヅキ)|舞鶴海軍工廠ニ於テ建造 一等驅逐艦 島風(シマカゼ)|(以下略)』〕、1941年(昭和16年)に起工した大日本帝国海軍の一等駆逐艦。島風型駆逐艦は次世代の艦隊型駆逐艦として、16隻の建造が決定していた高速で重雷装の艦隊型駆逐艦であったが太平洋戦争開戦による戦術の変更や水雷戦自体の可能性の低さ、手間のかかる生産から計画は放棄され、秋月型駆逐艦や丁型(松型駆逐艦)へと移行し、結局島風1隻のみとなった。計画時の分類は丙型駆逐艦(へいがた―)。 == 艦名 == 島風という名は、大日本帝国海軍では峯風型駆逐艦で使用されていた〔#達大正7年1月p.7『達第六號 軍備補充費ヲ以テ建造スヘキ二等巡洋艦三隻ニ左ノ通命名セラル 大正七年一月二十四日 海軍大臣 加藤友三郎|佐世保海軍工廠ニ於テ製造 二等巡洋艦 北上キタカミ|三菱長崎造船會社長崎造船所ニ於テ製造 二等巡洋艦 木曾キソ|株式會社川崎造船所ニ於テ製造 二等巡洋艦 大井オホヰ』〕〔#達大正7年1月p.8『達第七號 軍備補充費ヲ以テ建造スヘキ驅逐艦十三隻ニ左ノ通命名ス 大正七年一月二十四日 海軍大臣 加藤友三郎|舞鶴海軍工廠ニ於テ建造 一等驅逐艦 沖風オキカゼ 一等驅逐艦 島風シマカゼ 一等驅逐艦 灘風ナダカゼ|三菱造船所會社長崎造船所ニ於テ製造 一等驅逐艦 矢風ヤカゼ 一等驅逐艦 羽風ハカゼ|横須賀海軍工廠ニ於テ製造 二等驅逐艦 樅モミ 二等驅逐艦 榧カヤ|呉海軍工廠ニ於テ製造 二等驅逐艦 楡ニレ 二等驅逐艦 栗クリ|株式會社川崎造船所ニ於テ製造 二等驅逐艦 梨ナシ 二等驅逐艦 竹タケ|浦賀船渠株式會社ニ於テ製造 二等驅逐艦 柿カキ|株式會社東京石川島造船所ニ於テ製造 二等驅逐艦 栂ツガ』〕。この初代島風も当時の日本駆逐艦としての最高速度40.7ノット(他の峯風型は39ノット)を記録しており、2代目もそれに因んで命名されている〔#造艦テクノロジーの戦い237-238頁『駆逐艦は発達する』〕。 初代島風は1918年(大正7年)1月24日命名、舞鶴海軍工廠で建造〔、1920年(大正9年)11月15日に竣工した。1940年(昭和15年)4月1日、哨戒艇に改装され艦種変更、第一号哨戒艇と改名された〔#達昭和15年4月(1)pp.2-3『達第七十二號 舊驅逐艦ヲ特務艇籍ニ編入シ左ノ通命名ス 昭和十五年四月一日 海軍大臣 吉田善吾|第一號哨戒艇(舊驅逐艦島風) 第二號哨戒艇(舊驅逐艦灘風) 第三十一号哨戒艇(舊驅逐艦菊) 第三十二號哨戒艇(舊驅逐艦葵) 第三十三號哨戒艇(舊驅逐艦萩) 第三十四號哨戒艇(舊駆逐艦薄) 第三十五號哨戒艇(舊駆逐艦鳶) 第三十六號哨戒艇(舊驅逐艦藤) 第三十七號哨戒艇(舊驅逐艦菱) 第三十八號驅逐艦(舊驅逐艦蓼) 第三十九號哨戒艇(舊驅逐艦蓬) 第四十六號哨戒艇(舊驅逐艦夕顔)』〕。第二次ソロモン海戦をはじめ、数多くの海上護衛任務に参加したが2代目建造中の1943年(昭和18年)1月13日、米潜水艦ガードフィッシュ(''USS Guardfish, SS-217'')の雷撃でオルモック沖にて戦没している。 戦後、海上自衛隊のはたかぜ型護衛艦2番艦「しまかぜ」が1988年(昭和63年)に就航し、三代目が継承された〔#海軍は生きている147頁〕。
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